お一人暮らしに人気の1K(ワンケー)と1R(ワンルーム)です。間取りを見るとあまり違いが無いように思えますが、実はそれぞれ違った特徴があります。それぞれのメリットとデメリットを知った上で、ご自身の生活スタイルに合わせて選びましょう。
まずは、大まかに1Kと1Rの違いについてですが、キッチンとお部屋の間に仕切りがあるお部屋が1Kで、キッチンとお部屋の間に仕切りがないお部屋(お部屋にキッチンが入っているお部屋)を1Rと言います。
これだけを聞いて、「そりゃ、キッチンとお部屋は分かれている方がいいっしょ」とお考えの方は、少し待って下さい!キッチンとお部屋が一緒になっている1Rにもメリットがあります。
●1R(ワンルーム)のメリットとデメリット
~メリット~
・ドアや仕切りが無いため、お部屋が広く見える
・居室とキッチンなどに温度差がない
・大きなワンルームの場合は、仕切りをご準備して頂ければ、自分好みにカスタムが可能
~デメリット~
・玄関から生活スペースが見えやすい
・料理の匂いが部屋中に広まる
・外気の風が居室にも入りやすいため、温度が変わりやすい
※ワンルームの注意点
上の間取りを見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、1K洋室8帖と1R洋室10.5帖とありますが、1Rの場合は廊下部分も含んでいるため、広く標記されているが、実際のお部屋は廊下部分を引いた畳数になります。
~広めのお部屋希望の単身用・またはカップルなどお二人でのご入居のお客様~
お荷物の多い方やカップルさんなどにおすすめの間取りがこの1LDKと2DKになります。
2DKは築が少し古めのお部屋が多く、1LDK は新築含め築浅物件に多い間取となりますので、1LDKの方がお家賃は高いことが多いです。
ひとまとめに1LDKと言っても、タイプがありますので、お二人でお住まいになられる方などは、お互いの生活スタイルも考えて間取りを決めていきましょう。
まずは、一番左の1LDK(振り分けタイプ)ですが、これは見ておわかりのように、リビングと洋室が離れており、それぞれが独立をしています。そのため、お仕事が夜勤の方や飲食店のように遅い時間までお仕事をされている方がいるなど、時間が不規則な方がいる場合は、この間取りがおすすめです。相手に気を遣わず帰宅できます。一方、独立しているのでエアコンが無い場合は、ご自身でご準備が必要になることもあります。
続いて、真ん中の1LDKですが1番右の2DKを見比べてお気付きの方いらっしゃいますか?
実は、面積は同じでDKと洋室の間に仕切りが無いものをLDK、仕切りがあるものをDKになっています。
上記のように全く同じお部屋はありませんが、2DKは部屋数は増えますが、お二人入居でそれぞれのお部屋が欲しい方は注意が必要です。
また、1LDKは駐車場が2台取れない物件も多く存在します。2台必要な方は、事前に確認しましょう。
~ご家族でのご入居のお客様~
~番外編(メゾネットタイプ)~
メゾネットタイプの一番のメリットは、「フラット」と呼ばれるワンフロアタイプのマンションやアパートと違い、戸建て住宅のように階層によって居住エリアのゾーン分けができることです。例えば、1階をリビングとダイニング、2階を寝室とプライベートルームのように分ければ、突然の来客でもプライベート空間を見られる心配がありません。また、フラット住戸と比べて生活音を気にせず過ごせるのも魅力です。
アパートやマンションの場合、子どもの足音やドアの開閉音などが階下に伝わらないよう、なにかと気を使うシーンが多くなります。しかし、メゾネットで2階を子ども部屋にすれば、室内を元気に走り回っても、階下に伝わる足音が大幅に軽減されます。さらに、上下階でインテリアの雰囲気を変えても違和感が少ない、といった点もポイントといえるでしょう。
一方で、メゾネットのデメリットは、水まわりやベランダなど各種設備の配置によって、家事動線が長くなりがちな点です。例えば洗濯物を干すシーンでは、フラット住戸なら洗濯機からベランダまでそこまでの距離はありません。しかし、1階に洗濯機、2階にベランダがあるメゾネットの場合、距離が延びるだけでなく階段のアップダウンが加わります。また掃除についても、フラット住戸と比べて階段のあるメゾネットのほうが手間はかかります。
内階段があるため、同じ床面積のフラット住戸と比べると部屋として使えるエリアが若干狭くなりやすいというデメリットもあります。ただし、メゾネットは吹抜けなど設計次第で開放感のある空間演出もできるため、一概に「内階段がある=狭い」とは言い切れません。このあたりは、実際の物件で内階段の位置や印象を確認しておくと良いでしょう。
そのほか、冷暖房の効率についてもフラット住戸といくつかの違いがあります。まず、メゾネットは上下方向に空間の容積が大きいため、全体が適温になるまで時間がかかりやすいといえます。冷房に関しては、上階に熱い空気が抜けることから、冷房を多様しなくても下階の温度が下がりやすく、省エネにもつながります。一方で上階は熱がこもりやすく、冷房効率が良いとはいえないでしょう。暖房についてはこの逆で、下階が暖まりづらく、上階が暖まりやすいという傾向があります。ただし、こうした条件は間取りや断熱性能、冷暖房設備などによって変わってくるので、物件ごとに確認してみてください。
今回は間取りについて、少しご説明させて頂きました。お家賃などの諸条件と合わせて、それぞれの生活スタイル考えて間取りを決めることが大切です。
次回は、物件紹介にします。お楽しみに♪